続きモノの6回目です。
残業地獄に加えて賭けにも負け、更に自暴自棄になったTFKは、淡海(仮称)と賭けの精算飲み会を実行する計画を立てる事にしました。
「まず『ひと晩』って事は晩メシから始め朝まで、って事だな」
「うむ、晩メシ会場までの電車代は『奢り』対象外になるよな」
「こんな機会も滅多に無いから、料亭かなんかから入っとくか」
「よし、TFKは『銘酒・旅・料亭事典』ってのを持ってるゾ」
「ワインの飲める店を当日△△駅の本屋で探してサァ・・・・」
2人の阿呆は綿密に計画を練り、かくして決行の日は、クリスマスイブに程近い12月22日(土)となったのでした。
最初の店(夕食でチョト一杯)は、E電新橋駅の近く、当時で既に創業80余年の和食の老舗「浜作」でした。
お造りをスターターに瓶ビールで軽く乾杯。続けて日本酒を飲みつつ、フグ(煮凝りやら唐揚やら刺身やら・・・)、名物「カレイの煮おろし」、更にはオコゼ(煮付けと刺身!)、炊き合わせにてんぷら・・・・。いや、美味しかったですねぇ。決して蟹を食べた訳ぢゃないんですが、淡海(仮称)はカレイを食べている間、本っ当にひと言もしゃべりませんでした。
食事も終わり、支払う時はTFKの出番です。
「スミマセン、お勘定」
「カードになさいますか」
←金の無い若造に見えたんでしょうねぇ、「現金ですか、それとも」とは言われませんでした。
「現金で」
「領収書のお名前は」
←金の無い若造に見えたんでしょうねぇ、「領収書は要りますか」とは言われませんでした。
「要りません」
とりあえず「要りません」の時は、結構気持ち良かったですよ。
店を出た我々は、○○駅で買ったワイン情報本(代金は淡海持ち、飲み始める前だから)を使い、「○○年シャトー△△を用意している」と言うキーワードに従って本に載っている店に片っ端から電話を掛け始めました。
4件目でヒット!!!
「92年ありますか(流石に怖くて78年とは言えませんでしたねぇ)」
「いいえ、でも82年ならあります」
「スグ行きますっ」
「銀座からなら30分くらいですか、抜いておきますね」
「よし、渋谷か、銀座線へ走れえぇぇえええ」
こうして二次会の場所は一次会終了後7分間の内に決まっていたのでした。
本日はコレまでっ!次回をお楽しみにぃ~(by 元祖顔出し黒子=坂本九@新八犬伝 ←今ちょうど原作の方を読んでるところですが、面白いですよぉ~、長いけど=第十巻まで)。
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