2011年3月29日火曜日

二匹目の泥鰌は必ず二番煎じなのか?⑤  by TFK

五匹目いました。

Danny & Juniors で「At the Hop」→「Back to the Hop」

Juniorsは「大学のコーラスサークル上がり」って感じのボーカルグループです。

「上がり」って日本語だと意味はネガティブですね、何でだろう、上がってんのに。今、カタカナにする為に「NEGATIBU」って叩いて変換したら「根が恥部」って出た。だからネガティブって訳ぢゃないけど。画面見ながら打ってる方だとスグに気が付いて「恥部」までは出ないんぢゃないかと思います。TFKはオッサンなので、2本指打法でしかもキーボード見っ放しの、変換の時に顔上げる感じでキーボード打ってますので、こんな事になっちまっております。

  もとい。

「上がり」って言うと、政治家に対する前職として「秘書上がり」「役人上がり」、コンピュータ技術者に対する出身学歴・経歴として「文系上がり」「ユーザー上がり」、映画俳優に対して「舞台上がり」や「TV上がり」とか。ん?舞台の場合は逆の「映画上がり」もありそう。TVは無いか。TVはどっちからも下に見みられてる感じ。とまぁ、確かに嫌ぁ~な感じで使われますね。
本筋として歩むべきキャリア上の道があって、そのプロパー組が異なるルートを通った者(=脇道組)に対し、業務のやり方や段取りなどの議論の後に「だから本筋ぢゃねぇ奴ぁ解ってねぇって言うんだよ」とか「上っ面だけ知ったかぶりしてエラそうに語るんぢゃねぇ」の意味を込めて、しかも本人いないところで、「これだから○○上がりはなぁ」って感じで言いますね。そうか、発言者が上がって来るべき上レベルに既に居るってスタンスなんだな。

政治家になる過程の「正規のルート」って一体何よ!?ふた昔前の商社だと、役員改選で偉くなった人を指して「ケッ財務上がりめ」とか「総務上がりが上行っちゃったよ」とか言われてそうですな。会社作って「仕組みで儲ける」今の商社と違って、何しろ「売る」会社だった訳ですから。管理側は何かと風当たり強かったんぢゃないかと思う。


  もとい。

「△△崩れ」ってのもありますね。上がりと反対で、継続しているべき正規のルートを外れて、亜流の者に「なってしまった」感を込めて言います。教員を辞めて塾講師になった人に対して「教師崩れ」、神聖なる教育を行う学校がプロパーで、教育業界でありながらビジネスである塾が下って訳です。ホントにそうなのか!?
「全共闘崩れ」は似非左翼運動世代で、運動家時代のダメな部分を引き摺ったまま普通の職種に就いてるけど「妙なところに妙なコダワリ持ってて何かと上に批判的で使い辛いヤツ」みたいな使われ方ですね。偶然なんだろうか、こんな人がよく塾講師とかやってたりする。

ただ、政治家同様「全共闘」自体が正規ルートぢゃないし、ろくなもんじゃねぇ(@長渕)けど。引き摺っちゃった人々に対して、左翼的な運動をファッションで行っていた人々は就職と同時にスッパリ止め、何食わぬ顔して今度は組織の論理を(自分に都合よく解釈の上で)下の人々に押し付ける側になってたりします。そんなヤツ等は、時代そのものを良く知らない若造達に、たまぁ~に酒の席で「俺も若い時ぁ、よく上に楯突いてたモンだけどね、ほら学生の時に運動やってたから」とか言って来ます。

聞きたかぁねぇや!!!!!!!!!
常に日和って来ただけだろうが!!!
エラそうに語るんぢゃねぇ!!!!!


  取り乱しました(@上島竜平)、スマソ。


よくよく考えたらTFK、全共闘世代に関しては、意思貫き通した側も、ヘナヘナになっちゃた側も、たまにチョト顔出す中間型も、全部嫌いなんですね。書いてみて判った。


  もとぉ~い。

Juniorsから離れ過ぎです。気を取り直しまして。

この分野の「黒い」グループは数多く存在し、(一発屋も多いですが)名演を数多く残しています。逆にJuniorsは音楽カテゴリー的には傍流である「白い」グループですが、コーラスは上手でノリもかなり良い。ただ、チョト清潔過ぎる感じがあります。この辺が「上がり」感の漂う理由でしょうか。
映画「ホワイトナイツ」で、一緒に監禁される事になった二人のダンサー(ミハイル=バリシニコフとグレゴリー=ハインツ)が合わせて踊る場面で、二人ともメチャメチャ上手いんだけど(当たり前ですな、当時の最高峰二人ですから)、バレエのバリちゃんとタップのハインツはターンが違うんです。バリちゃん背筋が伸びてて軸がピーンとしてるのに対して、ハインツはダル気な回転(でもこれがカッコ良い!)。この違いに似てる気がする・・・。


「At the Hop」はストレートに、踊りに行こうぜ、楽しいぜ、SlopだろうがStrollだろうが何やってもイイぜ、猫も杓子(正確にはcats & chicks)も踊ってるぜ、DJがゴキゲンな曲を回し始めたら、もう・・・・、って感じ。SlopとStrollはステップとして確立したダンスの種類なのか知らないんですが、語感としてSlopは腕、Strollは足の動かし方の様です。メロディーの中で曲の内容を雄弁に語っているのが、陽気な前奏に続くコーラスです。低い方から始まって音を伸ばしながら一人ずつ加わって行って、4回綺麗にハモった直後に、「行けぇ~!!」ってな感じで激しいダンスナンバーが始まる、みたいな展開です。

「Back to the Hop」は、曲としては前奏部分と盛り上がり演出の最初(と最後)のハモりがほぼ「At the Hop」と同じです。一方、歌詞の方はニュアンスが異なっていて「少し遠のいていたダンスホールに行ってみようよ」って風に読めます。続けて出したんぢゃないのかな。

 「土曜日に1ドルあったらHopに行ってみようぜ」
 「DJが溜まったレコード処分するってよ」
 「(しまい込んでた)パラシュートスカート引っ張り出して戻って来いよ」

ってお誘いから始まり、定番のTwistやらFishやらPonyやらでやたら盛り上がっております。
「a lot a famous record stars are making the scene」ってところでは、そのホールでのイベントで、曲を歌っている歌手が実際に来店して歌うのか、売れまくった曲なので掛かるだけでボーカルの姿が思い浮かぶのか、は判然としませんが、「a cat from South Philly and a guy from New Orleans」が登場して盛り上がるぜ、って言ってます。

歌詞だけ追って行くとかなり寂しい気分になっちゃいますが、ダンスホール(ディスコですらない!)でのダンスが流行らなくなったのがキッカケなんだろうか。例に依らずに今回は、TFKちゃあんと調べた。4年後ですね。61年ってそんな年かな?ブームが遅れて来た日本では、まだ決まったステップのダンスが勢いあった頃ですよね。メリケンぢゃダメだったのかも。

全然まとまりませんが、たとえ「上がり」感満載でも、良いものは良い。Juniors、グッジョブ!