2011年10月9日日曜日

古典は良い!!  by TFK

毎回書いている、更新頻度の言い訳はもう止めます。月イチすらも守れん。期待している方が居ないのは判っていますが今月は簡単に。スマソ。

TFKは幸いな事に通勤時間が50分程度で、しかもその中で電車に乗っている時間が合計しても25分程度しかありません。駅まで/乗り換え/駅からを抜いたら、待ち時間入れて大体半々って事です。この時間で毎週・隔週で買う雑誌や、仕事上の資料、本なんかを読む訳です。今、嘘吐きました。仕事の資料は読まない。持って帰るんだけど電車では読まない。家でも読まない。読もうとしても気が乗らないから読めない。行きの電車乗ってる間に読んどきゃぁ出社してから楽なのに読まない。この辺り、何度言っても勉強しないツツクサ息子と同じですな。血は争えん。

あっ、「ツツクサ」ってコレ↓の事です。

http://collablo.blogspot.com/2010/05/by-tfk.html

前回(コレ↓の事です)前提情報を繰り返さない事に怒ってた身として書いてみました。

http://collablo.blogspot.com/2011/07/by-tfk.html

結論:やっぱり繰り返しはウザいね。内容が仕事ぢゃないからか。


  もとい。


先日読了したのは、ジュール=ヴェルヌ作「八十日間世界一周」。

フランス語版を遠い過去に入手していたのを見つけて、そのVerを底本にした翻訳版が売っているのを見つけたので買って一緒に読みました。和文を1頁読んでは仏文を1頁、解らなくなったら繰り返し、みたいな感じ。通勤時間中=電車の中なので辞書は引けませんから、「家出のドリッピー」の要領です。ドリッピー聞いた事ないけど。広告見る限りでは、オーソン=ウェルズの渋い声で英語の朗読があったスグ後に和訳が流れて来て、耳で聞いた音の固まりが意味と併せて記憶される=英会話が出来る様になる=一度も海外勤務した事ないのに現地スタッフの言ってる事が判る=言いたい事がスラスラ英語で出て来る、って事らしいです。


  んな訳あるか!


取り乱しました(by上島竜平@ダチョウ倶楽部)。


それでも、内容が少年少女向けで複雑な内容・表現が少ない事と、話す訳ぢゃないから時制と格変化が正確に把握出来なくても意味が通るのと、挿絵が挿入場所も含めてソックリそのままなんで読んでる位置が狂わない(単語解らずに妙な場所を読んでる時に都度修正して呉れる)のとで、読み始めは結構苦労したものの、最後の方は想像よりもスラスラ進みました。映画は遠い昔に観て筋は知っていたつもりなんですが、観たのが遠い昔だったんで細かい展開を忘れてたのも良かったですね。大オチ知ってたけど、つまんなくならなかったし。


結論:とおぉぉ~おっっても面白い。ドキドキする。


ネタバレになりますから詳しくは書きませんが、行く手を邪魔する出来事のバリエーションとそれに対する解決方法が、結構想像を裏切っていて予定調和的でないんです。書かれた時代の制約があるので、当時としては「荒唐無稽」の範疇なんでしょうが、何でも波動砲でクリアみたいな某宇宙モノの様な無理矢理感は薄いです。そもそも冒険モノなんで、「あ~それか」「やっぱりそうしたのね」「今度もその前の○○で行くのか?」みたいな事が頻発すると、とてもつまんない。これが少ない一方で、矛盾してる様ですけども(特に困難を解決する場面では)過去の「お~それで来たか」って切り抜け方を、違う回でもズバッと出すと気持ち良い。この繰り返しの散りばめ方が丁度エエ(by二丁拳銃)。「そうだ!そこで○○だよ!」って爽快感ですよネ。


月並みですが、ストーリーテリングが上手い、って事でしょう。


自分としては嫌いな表現ですが、「子供だまし」な内容なのに大人の鑑賞に耐える作品と思いました。内容を単純化した童話版ではそう思えなかったかも。

因みに、想像したよりずっと沢山の仏単語がTFKの鈍い頭にも定着して、終わりの方は結構スピードアップ出来ましたよ。結構前から「カタカナ日本語化した言葉から語源を探るとイタリア語に繋がっている、って感じの面白い話によって、読んでるだけで何となくイタリア語が出来る様になって来る」って夢の様なメールマガジンを受信していますが、この感覚と似ています。勿論、イタリア語出来る様になんかなっていませんが、中学入ったばかりの時に、英単語を全部辞書で引いていた当時の様なイタリア語能力の初期の状態に比べれば、広告とかで「写真で意図は判るが文章は判らん」ってヤツの文章の方が何となくモヤァ~っと意味が解る程度にはなって来た。1年(もっとだったっけ?)位かかりましたけどね。「八十日」は仏語版で同じ感じの解り方(解り方の進み方?)ですな。仕事で要る訳ぢゃねぇからプレッシャーも無いし結構楽しい。自己満足レベルの語学習得の方法論としても、作品鑑賞としても成功と言って良いでしょう。

続いて、これまたジュール=ヴェルヌで「海底二万哩」を和文だけで読みました。仏語版見つけられなかった。コッチは少し繰り返し感が強い。当時の新機軸(解説からの受け売りです、スマソ)として科学技術の説明や海棲生物の名前や分類がしつこい位に出て来るので、この辺に興味の無い方には辛いかも知れん。とにかくほぼ全編に亘って海中の話ですからね。映像を想像しながら読むとまだマシですけれども、変化には乏しいと感じる向きも多いでしょうか。TECHNICOLORの映画の方を再度見ると違ってくるかも。まぁ、その分心理描写が結構深くて、この部分はTFKにはツボですかね。指輪物語でフロド=バギンズが指輪を嵌めた時の心理(物理的な攻撃ぢゃなくて自分の心と戦う、みたいなアノ感じ)とかと共通するイメージです。「八十日」に比べると「海底」はチョトだけガキっぽいですか。


今、仏文・和文を併せて読んでいるのは、アルフォンソ=ドーデー作「風車小屋便り」です。これも、紙魚の跡全開の遠い昔に買ったペーパーバックと底本です。序文の辺りが「八十日」程は一致してなくてチョト読みづらかったですが、和1/3頁&仏1/3頁サイクルを2~3回づつ繰り返しながら読んでおります。


「風車」のスピンオフとして「アルルの女」を読んだ(和文のみ)のは前にも書きました(↓)。

http://collablo.blogspot.com/2008/04/by-tfk.html

これはこれで非常に深い&不快(アルの為に言い訳しときますが、作品としてはとっても良いんですよ、TFKの読後感が自己嫌悪に繋がっただけで)。「風車」の中の「アルル」部分の時は3冊携帯で読むかな。


「風車」はきっと「八十日」レベルまで判る様にはならんでしょうな。テーマが大人過ぎ&枯れ過ぎ。読み終えるにはまだ当分掛かる見込みなんで、この後の計画は無いですが、もう一度ガキに戻って、次はヴェルヌつながりで「地底旅行」なんか良いんではないかと。映画も大好きだったし。サクヌッセン教授の持っている手回しの懐中電灯が欲しくてですねぇ。ランタン風の外見でハンドルが付いてて電池要らないの。地震後同じ思想の商品はあるけど太陽電池だからなぁ。鉱物用ハンマーも欲しかった。道具マニアのTFKとしては。あっ、間違えた。「教授」なのはリーデンブロックの方で、サクヌッセン敵役だ。先祖が学者。スマソ。

書いても映画のネタバレにはならないと思うので書いちゃいますが、TFKも皿に乗って飛んでみてぇ~。ココだけ読んで映画見たくなった方は是非、DVDを買って見ましょう。

ご購入の際は是非コチラ↓にあるジェフのお店から。

/http://www.ochiblo.com/

日向さん、元気ですかぁ!?(by猪木寛至)


始めて4年位経ちますが、やっと毒にも薬にもならないBLOG風の内容になって来ましたかね。遅ぇよ!

TFK頭の回転が人一倍鈍いので、時間の掛かり方を大目に見て(ガキだから自分はいいの)、俺、グッジョブ!

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