2007年8月14日火曜日

全然良いです。by TFK

最初に「全然」が来たら、文末は「~ない」の否定形、というのは文法としての決まりですから、小さな子供を前に、「本当はこうなんだよ(菩薩の目)」というのであればOKでしょう。

しかあぁしっ!!!

言語というものは刻々と変化しており、従って、「文法」とは、ある時点で大体の人が判る使用上のルール、程度のモンなのではないでしょうか?

言語学者の先生が書いた記事で、「学生(=今時の若者)は日本語の乱れが著しくて・・・」と非難めいた発言をする人がいるが、若者は非常に優れた造語をする事も多く、全部まとめてダメ扱いするのはいかがなものか、というのがありました。その教授は例として「爆睡」を挙げておられました。大変的確に意味が伝わると。

また、文学の世界では当然の様に使用されているケースもありますよね。TFKの記憶にある中で印象深いのは、夏目漱石作「坊っちゃん」の主人公が言う台詞です。「全体、生徒が全然悪いです。」
これは教養の無い人の役で従って文法的に間違っている、という場面ではなく、教師の立場の人が同僚の教師に話しているシチュエーションです。漱石の才能を以って、読者を納得させる様な書き方をするとそうなった、という事でしょう。要するに、明治の頃から(もしかしたら既に「文法的にオカシイ」と言われていたのかも知れませんが)、自然に使われていらという事ぢゃあないでしょうか?

金之助、グッジョブ!

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