2007年7月23日月曜日

ありえない名前 by 日向

“ありえない名前”といえば、真っ先に思い浮かぶのが、落語の“寿限無”です。
“じゅげむじゅげむごこうのすりきれ・・・”
(おいらはそこまでしか知りません(^^)v。知らないのにVサイン)
でも、世の中のほとんどの人の名前が“寿限無・・・”のように長くないから、寿限無のような名前は“ありえない名前”であって、もし、みんな長い名前だったらそれが普通になり、むしろ短い名前の方が「そんな名前ありえへん!」ということになるのです。

日本では、昔から、寿限無のように、子供に夢や希望、どんな人間に育って欲しいか託して名前をつける場合がほとんどですが、どこかの国では、意味として“うんち”だったり、“おしっこ”だったり、日本人の命名法としては考えられないような名前を付けるところがあるらしく、これは、生まれた子供に最初に最大の不幸を名前という形で与えて、“これ以上の不幸はない”⇒“これから幸せしかこない!”という意味を込めているそうで、その国ではそれが一般的であるそうです。

 もし、長い名前が一般的だったらどうなるのか?
やはりまず、寿限無のように
①長い名前に何の意味を込めるか考えます。
②その意味を成す言葉を探します。
③ゴロが良いように、あるいは、意味の強い順またはその反対に並べます。
これで完成です。
 ところが、学校生活や社会生活を送る中で、どうしてもいちいちフルネイムで呼ぶことが面倒になるので、呼びやすくショートカットしたショートネイムと、正式名であるロングネイムという風に使い分けられます。
 例えば学校の卒業式など厳粛な場面ではもちろんロングネイムで呼ぶことになります。
しかも、長い名前が普通の世の中ですから卒業生全員の名前を呼び、一人ひとりが壇上に上がり卒業証書を貰い終わるまで非常に時間がかかります。
しかももし学校がマンモス校で1学年が13~15クラスあるようだったらさらに時間はかかります。
きっと卒業式は3週間くらいかかります。
もう次の年度が始まってたりして…。(っんだから、卒業式の時期を早くしとけ!って。)
 時間的な問題もさることながら、担任の先生も大変です。
普段はショートカットしてショートネイムで呼んでいるわけですから、卒業式は先生にとって星新一のショートショートのようなものです。悪夢です。
(ショート、ショートショート by ザ・ショッチ …ごめんなさい(._.))
 きっと受け持ってから初めてフルネイムで呼ぶことになるかもしれません。
一年で、いや生徒にとっては学校生活の中で一番厳粛な行事なのに、先生は生徒の名前で噛みまくりです。
いいえ、決して噛みまくってはいけないのです。
噛みまくってはいけない状況なのです。
そして先生はそのショートー(相当)なプレッシャーから頭の回路はショート寸前です。
しかしそのプレッシャーは実は一年前、担任になったときから始まるのです。
『あ~、来年卒業する生徒を受け持ってしまった…(*_*;』
そして先生はその日から生徒全員の名前を暗記し、噛まないように来る日も来る日も練習して卒業式に備えるのです。
時には暗記カードに書いて覚え、時には自ら小テストでもするかのように出席簿を下敷きで隠して出欠を取ったり、またある時は、期末テストに合わせて先生たちにも『生徒名暗唱』テストがあったりして、卒業式には先生たち全員が流暢に生徒の名前を言えるように訓練して備えるのです。
 しかしそこまでしても、卒業式で生徒の名前を噛んでしまった先生は、その人生をショートカットすることになるのです。(ブラック)

世の先生方、短い名前が一般的な世の中で良かったですね(-。-)y-゜゜゜
(…長い名前の世の中の方がありえへんわ!)

2 件のコメント:

collablo さんのコメント...

「うんち」系の名前の地域では、災いをもたらす悪魔が避けて通る様に、という意味もあるそうです。うんち如きで「現世の人間を不幸のズンドコに陥れる」役目を放棄して良いのか?悪魔なのに。

collablo さんのコメント...

もうひとつ、長い名前ネタでは、中学生の時に英会話の先生に聞いたお話です。
自分の娘に印象深い名前を付けたくて、Aで始まるAlice、Bで始まるBeatrice、と、Zまで26の名前(正確には1つの名前と25のミドルネーム)を付けた人がいたそうですが、小学校の先生は「アルファベット」と呼んでいたんだそうです。

先生、グッジョブ。アメリカ(の話だと思うんですが)の人はこの辺の加減が上手ですよね。