2010年12月26日日曜日

二匹目の泥鰌は必ず二番煎じなのか?②  by TFK

ウケたかどうか判らん内に二匹目です。

TFKが思ったのはですね、例えば(ココから現代に生きる普通の皆さんにとってはマニアックですよ(本当のファンの方々からは「そんなのは超メジャーなラインであって、お前の挙げる例なんぞ全くの上っ面だ」とか言われそうですが)ネ)

The Driftersで、題名は連作テイストの「Up on the Roof」→「Under The Boardwalk」。上から下への移動です。

歌詞は正反対ですね。「Up ~」が「辛い事があっても屋根に上って空を見上げて元気出して行こう云々」に対し、
「Under ~」は「夕暮れ間近のリゾート地(ビーチ)はとってもイイ感じ。さぁ楽しもうゼ、ボードウォークの下でギャル(古っ)とよろしくやっちゃったり(古っっ!)して云々」になってます。米語世界の口語文化に詳しくないので時制の細かいニュアンスがイマイチ掴めませんが、現実は置いといて「夕暮れ間 ~ ったりして云々」ってのを夢見つつ、そうだったら良いなぁ、の意味だとしたら意味まで繋がった連作っぽい。どっちでしょう?コッチが正解かな?識者のご高見を乞う。

題と内容は連作テイストですが、メロディーはサビ(ココの歌詞は題名でもある「Under The Boardwalk」です)の直前の間奏に、これまた前作の題名「Up on the Roof」が歌詞になっている場所の小節がチョトだけ登場します。

  現れ方がさり気なくてカッコ良い。

内容は違うけど、映画「インディー・ジョーンズ」の冒頭、ヌルハチの遺骨を取引する上海のクラブ名が「オビ=ワン」になってるヤツみたいな、ネ。あの場面、劇中でケイト=キャプショーが唄う「Anything Goes」が非常に好きですねぇ。ジーン=ケリーが踊っている間だけ背景原色のファンタジックなセットに行って、最後の顔面アップからカメラが引いたら元の現実世界に戻ってて芝居続行、みたいなあの感じです。文字通り何でもアリな。

  チョト話が逸れましたか。

The Beatlesの「All you need is Love」の最後のフェードアウトのところに「She loves you , yah yah yah」って入っているアレとも共通でしょうか。「ワカる人にだけ判れば良い」っていうのとは違うし「ホラ、ここの工夫良いでしょ、ネッ?ネッ?」とも違う、丁度エエ(by 二丁拳銃=TFK大好きです=もっと人気出ても良いと思う)感じです。


The Driftersはこのパターン好きみたいで、「Saturday Night At the Movies」→「Kissin' In the Back Row of the Movies」ってのもあります。これはメロディーは「違うんだけど似てる」イメージです。スミマセンねぇ、音楽的な素養が無くて。上手く説明出来ん。サ○ンの「何聴いても似てる」のにチョト似てます。

歌詞の内容は時系列で、歌詞の中の主人公が「学生or生徒の若ェヤツ」だった時から「一応仕事してる若者」になった様な時間の過ぎ方が感じられます。彼女の方は一応まだ学生。
「Saturday ~」では「娯楽の少ない地方での土曜日、夜映画に行く(近所の若いヤツ等全部同じ)んだけど、映画なんぞどうでも良くて二階席の後ろの方で彼女と云々」なのであって「映画後には決まって同じ様な馬鹿騒ぎ」とか「間違っても画面に出て来るおネエちゃんと横に居る彼女を比べちゃいけねぇ(要するにパー系で露出の多い女優さんが出て来る超B級が掛かってる訳ですな)」とか。
映画「アメリカン・グラフィティー」で描かれるプロムパーティー(高校卒業時の一大イベントだから楽しみだけど所詮田舎町、生まれ育った場所なんで愛着あって大好きなんだけどダサ過ぎで脱出希望)のを含むひと晩の、楽し寂しい感じがします。

続く「Kissin' ~」では、「ステディーの彼女(古っっっ!!)と映画館に行くんだけど、映画なんかどうでも良くて後ろの方の席でキスして云々」は変ってないんですが、自分らを取り巻く環境は(特に街の外見は)変らないけれども「俺も年だし(それでも若いんですけどね)映画後のバカ騒ぎなんぞしないけれども、相変わらず楽し寂しい感じがするけれども、それが/それしかないけど/それしかない事こそがHappyの源泉」みたいな内容になっとります。

メロディーは、激ウマヴォーカルに隠れて気付きにくいですが(ん?気付かんのはTFKだけか?)「Saturday ~」がR&B色の薄い牧歌的なラインであるのに対し、「Kissin' ~」はショボさを出しつつもピカピカ光っている、ソウル世界特有のニセゴージャスの心地良さがあります。キンキラのセットの裏に廻ったらベニヤに書割だった、ってのの表側だけを見ているんだけど、ウラ側もほぼ想像出来ちゃってる時の気分。芸術性とかぢゃなく、音が厚くて似非リッチな気分になるんです。歌上手いからか。TFKはコード進行が云々とか全く解りませんのでボロが出ない内に止めますが、感覚だけ掴んで頂ければと。

「Kissin' ~」が歌詞になっているところをフルで書きますとネ「Kissin' in the back row of the movies on a Saturday night with youなんですけれども、数年して「Every Night's a Saturday Night With You」ってのも出してるんですよ、こちらのドリフは。
その他「Dance with Me」の後に「Save The Last Dance For Me(日本ではご存知コーちゃんのヒットナンバーです)」とかやってますね。まずダンスを申し込んで、途中パートナーチェンジや何かあるのかどうか知りませんが最後は俺と(そしてその後も、ウフ)みたいな、ね。丁度エエ(by 二丁拳銃)具合にチンピラテイスト入ってて好きです。


マニアの方にもそうでない方にも判る様にとか、エラそうな事を考えた罰として、どちらにもアピールしない感じになっちゃいましたね。もし「そんな事ないよ、コレ良いぢゃない!?」って思われた方は、コメント下さい、ぢゃなくてそう思っておいて下さい。アカウント無いとコメント書けないみたいです。

他にもあるので、もう少し書きます。それでは、より期待しないで乞うご期待!!

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